配属生へのメッセージ
知的学習論講座(ES5)では、
基礎をしっかり学び、国プロや企業の共同研究で「本当の実力」を身につける!
をモットーにしています。最先端AI技術の知識とスキルを持った即戦力の研究者およびAI・データサイエンティストとして社会に飛び出してもらいたいという思いがあるからです。
ES5に配属されたら、まず機械学習や深層学習などのいくつかの勉強会に参加し、教員や先輩から基礎理論をしっかり教えられます。これと並行して、Pythonを使った機械学習プログラミングの課題が与えられ、単に理論がわかるだけでなく、それをコンピュータ上で動作させて、理屈通り動くか検証するスキルを身に付けます。また、数理・データサイエンスセンターが開催している「CMDS論文セミナー」
https://www.cmds.kobe-u.ac.jp/events/2024/2024_JournalClub_2nd_semester/index.html
に参加して、最先端のAI研究がわかるように「理解力」を鍛え、高い「調査能力」をもてるよう訓練します。
ES5は小澤研究室、大森研究室、伊藤研究室、井上研究室の4つで構成され、いずれかの研究室に配属されて、国プロ、科研費、企業共同研究などの研究プロジェクトチームに所属します。これらプロジェクトチームでは、実際の社会課題を各ドメインの専門家と一緒になって課題解決しますので、しっかりとした理論とプログラミング技術を身に付けた上で、定期的に研究成果を出すための「課題解決能力」が求められます。これが「本当の実力」と言っているものです!
ES5での研究生活は、楽しいことばかりではないかもしれませんが、卒研、修論、D論と進むにつれて、自身の問題解決能力が目に見えてアップしていきます。いよいよ日本の産業界も、新卒一括採用から個々の専門スキルを重視した「ジョブ型採用」に舵を切ろうとしています。いま、自分に必要な力は何かをよく考えて、本当に進みたい道を探してください。
以下に、現在、ES5研究室で取り組んでいるプロジェクトや共同研究機関を挙げておきます。詳細は研究のページで紹介しています。
【現在】
- ■AMED AIMGAIN『AI Robotic Surgeryを実現するDX Platformの開発』(分担)
- ■JST AIP加速課題『秘匿計算による安全な組織間データ連携技術の社会実装』(分担)
- ■情報通信研究機構(NICT)委託研究『継続実運用に資する不正取引モニタリ ングに向けたプライバシー保護連合 学習の高度化』(代表)
- ■情報通信研究機構(NICT)サイバーセキュリティ研究所『サイバーセキュリティのための研究開発及び情報共有』(代表)
- ■科研費 基盤(B)『機械学習とドメイン知識を導入した攻撃生成過程のモデル化と実データによる検証』(代表)
- ■科研費 国際共同研究強化(B)『機械学習とドメイン知識を用いたサイバー攻撃生成過程モデルの精緻化』(代表)
- ■科研費 基盤(A)『スマートグラスAIのためのプライバシ制御技術』(分担)
- ■科研費 基盤(A)『細胞外小胞を用いたリキッドバイオプシーによる癌に対する術前化学療法の効果予測』(分担)
- ■企業共同研究3社(三井住友DSアセットマネージメント、LINEヤフー、OKI)
【過去(直近5年間)】
- ■JST CREST『プライバシー保護データ解析技術の社会実装』(分担)
- ■情報通信研究機構(NICT)委託研究『Web媒介型攻撃対策技術の実用化に向けた研究開発(WarpDrive)』(分担)
- ■農林水産技術会議 戦略的プロジェクト研究推進事業『多収阻害要因の診断法及び対策技術の開発』(分担)
- ■科研費 基盤(B)『サイバー攻撃のリアルタイム検知・分類・可視化のためのオンライン学習方式』(代表)
- ■科研費 基盤(C)『異業種データマイニング向けプライバシー保護機械学習メカニズムに関する研究開発』(分担)
- ■企業共同研究5社(三井住友DSアセットマネージメント、LINE、OKI、ヤンマー、Integral Geometry Science)
- ★ JST CREST『光の特性を活用した生命機能の時空間制御技術の開発と応用』 脳型人工知能>
- ★ JST CREST『数学・数理科学と情報科学の連携・融合による情報活用基盤の創出と社会課題解決に向けた展開』 数理データサイエンス
- ★ JST CREST『計測技術と高度情報処理の融合によるインテリジェント計測 』
- ★ 科研費 国際共同研究強化『データ駆動型脳科学』
- ★ 科研費 挑戦的研究『岩石・地質資源超解像』
- ★ 神戸大学 統合研究拠点 研究プロジェクト
- ★ 神戸大学「極み」研究プロジェクト(医学・工学・理学・情報学の異分野融合研究)
- ★ 京都大学 数理解析研究所 RIMS共同研究(グループ型)
【現在】
- ■科研費 基盤(C)『手術と病床の統合的な管理手法の開発』(代表)
- ■科研費 基盤(C)『次世代革新炉の運用阻害要因解明のための保全計画分析手法の開発』(分担)
- ■JST さきがけ 領域内共同研究支援『オペレーションズ・リサーチ手法を用いた医療サージキャパシティーの最適化』(分担)
- ■企業共同研究(メドトロニック株式会社)『医療現場へのOperations Researchの応用研究成果を生かした、病床管理およびカテーテル室・手術室プランニングを最適化する為の新製品の開発』(代表)
- ■中島記念国際交流財団 日本人若手研究者研究助成金『在院日数の不確実性を考慮した病床スケジューリング手法の開発』(代表)
- ■神戸大学 学内・学外 DX 推進共同プロジェクト『医療DX推進のための手術時間予測の汎用モデルの開発』(代表)
- ■共同研究5病院(国立がん研究センター,慶応義塾大学病院,海老名総合病院,あきる台病院,医療法人桜十字)(代表)
【過去(直近5年間)】
- ■科研費 若手『手術室のスケジューリングー手術容量との統合的な管理手法の開発ー』(代表)
- ■科研費 若手『手術の終了時刻の不確実性を考慮した手術室のスケジューリング手法の開発』(代表)
- ■科研費 基盤(B)『頑健で持続可能なエネルギーミックスと温室効果ガス削減策の統合分析』(分担)
- ■神戸大学 学内・学外 DX 推進共同プロジェクト『患者フロー最適化による医療 DX に関する研究』(代表)
- ■日本科学協会 笹川科学研究助成『医療資源の効率的な管理手法の開発』(代表)
- ■日本保全学会『点検工程最適化手法に関する研究』(代表)
- ■東京理科大学 若手・女性研究者助成金『救急医療機関への入院患者に対する病床配分スケジューリング』(代表)
- ■企業共同研究2社(代表)
【現在】
- ■科研費 若手『多次元時系列データに潜在する動的な因果構造のデータ駆動型推論アルゴリズムの構築』(代表)
- ■科研費 国際共同研究強化『データ駆動・モデル駆動の融合による神経ダイナミクス推定と脳機能制御の精緻化』(分担)
- ■情報通信研究機構(NICT)委託研究『継続実運用に資する不正取引モニタリングに向けたプライバシー保護連合学習の高度化』(分担)
- ■企業共同研究1社(代表)
【過去(直近5年間)】
- 企業共同研究1社(代表、分担)